PROLOGUE

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ここにも1人… 「ああ~!!面白くない!!」 クリスマスが大嫌いな少年… そして、セント・ニコラウスの子孫で、見習いサンタでもある。 「コラ!」 「ヤバッ…!」 少年はいきなりの大声に驚いて、慌てて隠れようとした。 しかし、声の主を見るなり、 「って、イブかよ……慌てて損した」 ホッとして隠れるのを止め、落ち着いた表情でサボりに戻った。 この女の子は『イブ・クラーク』13歳、少年の幼なじみで見習いサンタの女の子なのだ。 「またこんなところでサボって…おじさんに言いつけるわよ!」 「プレゼントの用意なんて面倒くさくてやってられるか!」 「ったく…アンタのクリスマス嫌いはいつになったら直るかしらねぇ…」 「一生直らねぇよ…」 少年がなぜクリスマス嫌いなのかと言うと、子供の頃からクリスマスになると両親は仕事の準備で自分の相手をしてくれない。 しかも、地上の子供達はクリスマスプレゼントを貰ったりケーキを食べているのに自分にはそれがない。そう言った理由でクリスマスが嫌いになっていったのだ。 なんとも子供らしいというか、何と言うか……
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