PROLOGUE

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「わたしたちも13歳で、今年からプレゼント配りにも参加出来るようになるのよ。嬉しくないの?」 「全然嬉しくないな」 「はぁ…わたし準備の手伝いしてくるから、アンタも気が向いたら手伝いに来てね」 「ああ…」 そう言い残すとイブは準備をしている集会場の方に行ってしまった。 気が向いたら… イブも少年の気が向くとは思えないのだろうが、もしかしたら向くことがあるかもしれないと思っているのだろう。 「久しぶりに地上に出かけるか…」 本来サンタがクリスマス期間中に地上へ降りることは許されていないのだ。 しかし、少年はそんなことお構いなしでソリが置いてあるソリ置き場に向かい、トナカイとソリを使って地上へ降りていった。
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