2人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日、大ガードの近くで怪しい老婆に出逢った。
「そこの御主、善からぬ相が出ておるが恐怖を感じておらんの~ぅ!」
「・・・恐怖・・・そんなもの・・・」
「御主、恐いの~ぅ、何があったか知らんが、そんな気を出しとると取り付かれてしまうぞ!」
「別に構わん!今の俺には・・・」
「御主、よほどのことがあったようじゃな、ほれ辺りに契約者が寄って来ておるぞ・・・ホッホッホ」
「・・契約者?・・」
「それほどの怨みがあるのなら次の満月の日、午前0時にまた此処へ来るがよい・・・」
「ここへ来れば何かあるのか?」
「来れば分かる、但し命を捨てる覚悟が有れば・・・じゃがな」
辺りがざわめきが始め、振り返ると無数の影がぼんやりと見えた。
しかし、すぐにその影は消えてしまった。
「婆さん、さっきの影はなんだ!」
だがもう老婆の姿は何処にも無かった。
最初のコメントを投稿しよう!