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肩がふるえた.
季節はもう10月.
半袖で過ごすには
厳しい季節になっていた.
少しだけ身を縮める.
寒い.
風邪をひいたっておかしくない.
それでもプライドの高い俺は
絶対に寒いなんて
口にしなかった.
変な強がりが更に体を
凍えさせた.
意地を張ったせいで
凍えっぱなしの体に
もう少し耐えろ
と鞭うった.
その瞬間目の前を何かが覆った.
後ろから何か
投げられたみたいだった.
覆ったものをどかし,
後ろを振り返ったが
これを被せた本人は居ない.
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