02.小さな優しさ

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肩がふるえた. 季節はもう10月. 半袖で過ごすには 厳しい季節になっていた. 少しだけ身を縮める. 寒い. 風邪をひいたっておかしくない. それでもプライドの高い俺は 絶対に寒いなんて 口にしなかった. 変な強がりが更に体を 凍えさせた. 意地を張ったせいで 凍えっぱなしの体に もう少し耐えろ と鞭うった. その瞬間目の前を何かが覆った. 後ろから何か 投げられたみたいだった. 覆ったものをどかし, 後ろを振り返ったが これを被せた本人は居ない.
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