17人が本棚に入れています
本棚に追加
「……もう朝か……。やはり具合悪いかも。。」
私は早々に朝ごはんをすませ、病院に向かうことにした。
「石崎さん。石崎凜香さん。」
「はい。」
「一番にお入りください。」
私は看護師に呼ばれ、一番のドアをあけた。
「…!!っ…。今日はどうしました?」
一瞬はっとしたようだったが、すぐに冷静に症状を聞いてきた。
…どうかしたのかな?…まぁ、いっか…
「なんか、体がだるくて。熱は微熱程度なんですけど、たぶん風邪っぽいです。」
「じゃあ、診てみようか。上着脱いで、ボタン外してもらってもいいかな。」
「はい。」
「…!あれっ!心音がしない!おかしいなぁ?これ、壊れちゃったかな? ちょっとこれ新しいやつもってきて。」
…心音しない?そんなわけないっしょ……
「はい、新しいやつです。」
看護師が新しい聴診器をもってきた。
「ありがとう。さて、もう一度。………。!!あれっやっぱり音がしない!」
…はい?なにいってるのこの人。じゃあ私は今なんで生きてるのよ!心音がしないわけないじゃん!!……
「先生!それって、おかしくないですか?じゃあ、私はいったい?……。」
「とりあえず、一通り調べてみましょう。」
「結果は来週になりますので、来週またきていただけますか?」
「でもこのまま、じゃ…かなり不安ですけど」
当たり前だ。心音がしないのに来週までまてだなんて、不安にならないほうがおかしい。
「大丈夫。とりあえず、なんともないみたいだし、様子をみて、もしなにかあったら、すぐ、電話しなさい」
先生は、紙の切れはしになにかを書き込み渡した。!? えっメモ? 携帯番号?なぜ??私は思わず先生をみた。
最初のコメントを投稿しよう!