最愛なる朋～トモ～

転校生

季節が冬に変わる頃一人の転校生がやって来た。

｢今日、転校生くるんだって！女の子らしいよ！｣

｢うちのクラス！？｣

｢隣のクラスみたい。｣

｢な～んだ…｣

そんな事を周りが騒いで
教室はガヤガヤとしていた

私は、あまり興味が無かった。

（転校生が来ただけで
何で大騒ぎすんの？）

私はそう思った。
不思議だった。

たかが一人生徒が増えるだけなのに…。

｢ねぇっ！！チャコ！｣

チャコは私のあだ名

私は気だるそうに返事した

｢転校生、休み時間に見に行ってみようよぉ～！｣

｢行かない。興味ない。｣

｢チャコは、相変わらず冷めてるね～。｣

からかいながら友達が笑った。

実際私は、冷めた子だった他人の事に余り関心が無くマイペースな子だった。

その日私は、いつもと変わらず学校を後にした。

転校生の存在も気にせず。