無題

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視界は真っ暗で 眼に映るものは なにもない。 冴えた感覚を支配するのは 顔に優しく触れる 君の小さな小さな吐息。 唇の体温が離れて 瞼を開くと 瞳に映る君の照れ笑い。 感覚が蘇えるほど 生々しく 淡い 小さな記憶 記憶に浸る 女の子のその 小さく 澄んだ 瞳からは 冷たい涙が 一筋流れて  …落ちた
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