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「完全に停電だな。この地区だけか?」
佐道が呟いた。
しかし何が爆発したのだろうか?私の家から見た景色は夜中なのに東の空の方が赤く光っている。
「佐道兄、夜明けにしちゃまだ早いよね?」
私はその方角を指指しながら佐道に聞く。
「ああ、まだ2、3時間早いな。さっきの爆発の火事かなんかじゃねぇか?ガス爆発でも起きたか…」
佐道もじっと赤く光る空を見ながら話す。
「それだったらすげぇ!」大きなハプニングに興味を持つ性格の私は、少し興奮気味だった。
「レオはそういうの好きそうだしね。でも男は皆そうかしら?」
麻鈴がクスクスと笑いながら言う。
「あたしもこういうの大好き!野次馬しに行きたぁ~い!」
綾がそうはしゃいでると
「ハイハイ、綾ちゃんは大人しくしてようね~」 永遠が綾を子供をなだめるように後ろから抱き付く。
私達は笑いながら1階へ戻り、電力回復を待つ事にした。
懐中電灯を上向きにテーブルに置き、それを囲むように座り、爆発の事や停電の話をギャグを入れたり想像を膨らませたりと話していた。
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