非日常の始まり

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突然の爆発や停電にも関わらず、私達はお気楽に会話をする。 佐道なんかは暗闇を好む人種のようで、下ネタを交えながら生き生きと喋っていた。 「この停電の暗闇を利用して何人の男女がヤッてんだよぉ~!」 と言うが 「いやいや!元々夜中で真っ暗だから!」 と綾の突っ込みが入る。 そんな会話をして2、30分が過ぎただろうか…停電はまだ直らない。 「停電まだ直んないわね。発電所は何やってるのかしら…」 麻鈴は少しイラついたように言うと 「これはこれで楽しいじゃん!」 と、永遠は笑う。 だが確かに長過ぎるとは私も感じた。 停電なんて普段なら数十分で直るはずだ。爆発の影響が酷いのだろうか…? こんな停電の中、一人で居たら不安も出てくるだろうが、皆と居るという事で全く不安にならなかった。 何気なく窓の外を見ると、他の家の住人も爆発音に眠りを妨げられ、おまけに電気も点かずで懐中電灯や蝋燭らしき物で部屋を点していた。 私達は起きて遊んでいたからいい話題になったが、寝ていた人達にとっては迷惑な音だっただろう。
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