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時計は3時52分を指し、時を刻み続けている。
私は喋り疲れ、
「また明日(日付上は今日)騒ぐからもうそろそろ寝ようぜ」
と就寝を提案した。
皆も同意し、懐中電灯を消してテーブルを片付け、雑魚寝しようと準備した。
熱帯夜で暑かったが、停電の為クーラーもつけられない。
窓だけ開けて寝る態勢に入った。
皆も疲れたようで、余計な会話はせず寝に入っている。
眠りに落ちていく気持ち良さにまどろんでいると、どこか外で悲鳴と何か怒鳴るような声が聞こえた。
[夫婦喧嘩でもしてんのか?]
と欝陶しく思い聞いていると、怒鳴っている声の主は日本人ではないようだ。
どこの国の言葉だかわからない、聞いた事のない言葉だった。
「うるせぇなぁ~…」
私は怠そうに言う。
その2、3秒後だった。
『パンッ!パンッ!パンッ!』
花火のような乾いた音が聞こえた。
花火とはちょっと違うような音ではあったが、
[夏の夜だし…どっかの馬鹿が花火で遊んでんだろ…]
そう私は自分の中で処理した。
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