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見つかれば隣人のように射殺される。
増してやクローゼットなど袋の鼠…助かる事はまず無いだろう。
私の頭にはいろんな思いが過ぎった。
[くそっ…何でこんな事に…俺が皆を呼ばなければ皆を巻き込まずに済んだのに…]
今更ではあるが後悔に襲われる。
考えていたせいか気付かなかったが、私のすぐ横にいた永遠は私の腕を掴みながら震えている…。
今後悔などしている場合ではない。
この状況をなんとか打開しなくては…。
そう思った時、クローゼットにしまってあった、キャンプ用にと購入したサバイバルナイフが手に触れる。
私はサバイバルナイフを手に取り、鞘からナイフを取り出す。
「!?ちょっと麗音…何する気!?」
永遠は私の行動に気付き小声で話すが、私に永遠の声は届かなかった。
[見つかれば殺られる…このまま何もしないでここにいて全員殺られるなら…殺られる前に兵士を殺れ!!]
私の中の私がそう叫んだ瞬間、私はとんでもない行動に出た。
頭がカーッと熱くなり、ナイフをしっかり構えながらクローゼットを飛び出して兵士に襲い掛かったのだ。
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