非日常の始まり

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2007年、8月5日 夏特有の熱帯気候、蒸し暑い日が続いた。 その日、私はある仲間達を家に招待し、全員集まりワイワイと騒いでからどこか旅行にでも出掛けようという計画だった。 ある仲間と表現したのは、一言で表現出来ないからだ。年齢、職業、趣味、出身地…どれを取っても全員一致するものはない。 あるとすればとにかく仲がいいという事だけだ。 どんな繋がりで知り合ったというのも、友人が友人を呼び…といった感じでいつのまにか親しくなり今に至っている。 丁度全員休みが次の日から被っていたので、来れるようになった者から来てくれと頼んでいた。 私の家は2階建ての一軒家。もちろん買ったのは私ではない。 だが、住んでるのは私一人…両親と妹がいたが、5年前に交通事故で他界。 私一人住むには広すぎる家だが、思い出の家なのでずっとこの家に住むつもりでいた。
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