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するとさらに大きな爆発音が鳴る。今度は相当近い!
家が揺れる程の振動で、ギシギシと音を立てた。
「キャー!!」
麻鈴の叫びと共に、一斉に皆伏せる。
その瞬間、フッと電気が消えた…。
「アッ!何!?どうなってるの!?」
麻鈴は半パニックで叫ぶ。
『ゴン!』
「いったぁ~い!何も見えないよ!」今まで明かりがあったが、突然の暗闇に目が慣れていなく、永遠が何かにぶつかったようだ。
「くそ!停電か!?」
佐道も半パニックだ。
綾の声は聞こえなかったが、おそらく黙ってじっとしていたのだろう。
「皆落ち着け!今懐中電灯点けるから!」
私は暗闇の中を手探りで懐中電灯を探す。
全員数分前までハイだったテンションは一気に下がり、アルコールによる酔いですら全く私達は感じていなかった。
私は懐中電灯を探し当て、『カチッ』という音と共に光を放った。
突然の事態にそんな小さな光でも少なくとも私はホッとした。
「とりあえず俺はブレーカーを見てくるよ」
そう言い私はブレーカーを見に行った。
小さな光に少しは落ち着かされた皆は再び会話を続ける。
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