添え書き

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中学3年から高校にかけて、詩を書いていた時期がありました。何分多感な時期ですし、私の学生生活は執筆人間としてはネタ満載な模様でしたので言葉が尽きなかったのでしょう。 小説と違って、詩は心の様子を感じるままの触感・色彩・音・温度・形などでそのまま表現できます。なので小説と違ってストレートで良い。 お手軽! ……とか思っていた私は本当に愚か者でした。 今回久しぶりに詩のファイルを引っ張り出してみて何度こめかみをもみほぐしたか…今になって分かる、若さの過ち。 心の衝動を考え無しに綴り出した羅列の何と稚拙なことか。自身の言葉のセンスの無さと語彙の貧困さ、つけ上がった物言いに頭痛が……。 こんなのを定期的に投稿していた過去の自分が許せません。だから評価が上がらなかったんだな。 そして今になって詩というジャンルの難しさを思い知らされました。 とはいえ、この時期の詩を見せた知人は片手の指でも余る程。何だか勿体無いと未練たらたらな親心がうずき出し、何とか公開できるレベルの物は無いかと必死に選抜してみました。 誰にも話せないことも痛かった思い出も、紙とペンを使って文字に変えることで救われていた制服の学生時代の軌跡です。 ただがむしゃらな過去への弔いの意を込めて、ここに記します。
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