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外ではなんともいえない異臭が…
洋介は彼女の家まで走るが…
立ち止まった…
(どうなってんだよ…)
なぜ…こんなことに…
昨日の出来事……
頭の中で、鳴り響く音…
血を流す女性…
超音波は世界中の女性を殺した…
洋介の進む道には…
(そっそんな…)
女性の死体が、あちらこちらに転がってる…
再び鼓動は激しく響く…
[ドクン・ドクン・ドクン・ドクン・・ドクン・・・ドクン・・・・・ドク・・]
…
……
洋介の……頭…は…………真っ…白にな……………る…
目の……前には…死体……
血の…にお…い…
洋介の目は…だんだん…白目になり……
ストンッと膝から落ちる…
[バタッ!!]
!?!?!?
……………
夢を見た…
洋介と彼女が誰もいない砂浜に座り…楽しそうに笑う…
それを遠くで見てる…洋介…
自分自身を見る夢…
2人は次第に…暗闇に消えていった…
……………
『起きろ!』
…
『起きろ!』
…
『洋介!起きろ!』
ゆっくりと目は開いていく…
まぶしいほどの光…
ここは天国か?…
真っ白な世界…
『起きろ!』
…
白い世界がゆっくりと形を作っていく
…
ここは…部屋……?
…
『起きろ!洋介!』
(和樹……)
友達の声がする…
…
『洋介!起きろ』
!?
『和樹…』
ゆっくりと口を動かし…洋介は目を覚ました…
『おぉ!洋介!起きたか!大丈夫か??』
まだ頭がぼ~っとする…
『大丈夫だよ…ありがとう…和樹…』
ここは白い部屋…
病院…
(そっか…気を失ったんだな…)
洋介は意外と冷静だった…
『どれくらい眠ってた?』
洋介は聞く…
『…4時間ぐらい…』
気を失ってまだ、4時間しかたってない…
『お前の携帯に電話したらよ…ここの病院の先生がでて…急いで駆けつけた…』
『そっか…ありがとう…』
洋介は和樹の顔を見るが…
和樹は暗い顔をしてた…
『洋介…あのよぉ…俺の…………』
和樹は小刻みに震えている…
『俺の………彼女…死っ……………死んだんだ………』
和樹の目から涙がこぼれ落ちた…
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