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ピョン太は川にかかる橋の上、ピョンピョン跳ぶのを止めたんだ。
ジッと水面に映るお月さん。
ふと夜空に浮かぶお月さん。
ピョン太の心に何が見えたのかな?
真っ赤な瞳に涙を浮かべ、呟くウサギのピョン太。
「逢いたいよ。逢いたいよ。寂しいよ。」
ピョン太はピョンと一跳ね、橋に跳び乗った。
「今行くからね。」
ピョン太はお月さんに手を伸ばし、高く高く飛び跳ねた。
夜空のお月さんに手は届かず、水面に映るお月さんに落っこちた。
ゆっくりゆっくり沈んで行くよ。
お月さんに抱きしめられながら・・・。
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