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僕は何も言わず彼女を抱き締めた。
痛いぐらいに強く。
僕は彼女の気持ちが嬉しかった。
本音を話してくれた彼女の気持ちが…
しばらく僕らは抱き合ったままだった。
僕は彼女を抱き締めたまま言った。
「嬉しいよ。今すぐエリカのこと欲しいけど、もっと僕のこと知ってくれて好きになってから、本当にエリカが初めての人は僕がいいと思ってくれるようになるまで待つから。
大事にするよ。」
すると彼女の目から涙が流れた。
僕は今まで本気で好きになった人はいなかった。
真剣に彼女を守りたいし、ずっとそばにいて欲しいと思った。
これが切なく悲しい僕らの愛の始まりだった。
その時、彼女は言った。
「初めての相手は潤がいい。」
彼女の言葉に僕は驚いたが、黙って頷くと彼女をベッドに寝かした。
そしてごく自然に僕らは結ばれた。
僕は彼女を腕の中に抱いたまま眠りについた。
どれくらい眠っただろう。
目を覚ますと僕は、まだ眠ってる彼女に置き手紙を残し、静かに部屋を出た。
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