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僕の給料はまだ少なく、家賃を払うのがやっとだった時、光先輩が声をかけてくれた。
「お前ろくに飯食ってないだろ。
稼げるようになるまで俺のとこに来いよ。
マサキも一緒だけど、一人も二人も同じだから。
俺がホストの基本仕込んでお前をこの店のNo.1にしてやるよ。」
「ありがとうございます。掃除や洗濯何でもしますんで宜しくお願いします。」
そうして僕は光さんとこに世話になることになった。
光さんとマサキさんは他の先輩達とは全然違い、僕を弟みたいに可愛がってくれた。
女性客のつかみ方やホストとはどうゆうことかを毎日教えてくれた。
しばらくして、僕に指名が入った。
スターダストのホスト全員の顔写真と名前が載ってるアルバムが店においてあるのだが、それを見て僕を気に入ったらしい。
初めての指名に僕は緊張しながらお客様におしぼりを持って行った。
「いらっしゃいませ。ご指名ありがとうございます。潤です。」
「あら、写真より全然素敵。私好みだわ。これから毎日通うからサービスしてね。」
その客とはクラブ夜蝶のNo.1ホステス【桜】だった。
言った通り、彼女は毎晩スターダストに通い僕を指名した。
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