プロローグ

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桜は一人で来たり、同じクラブに働く女の子を何人か連れてきてくれたり、ある時は客を紹介してくれたりもした。   桜のおかげで僕はすぐに順位が上がった。     3ヶ月経つ頃には、僕を目当てに来てくれる客がたくさん増えた。     僕は光さんに教えてもらったように、女性誌を買い漁り女性が興味ある話題やファッションなどは知り尽くした。   自分じゃ気付いてなかったけど、僕は女性に好まれる顔らしい。   身長も178㎝あるせいか、かっこよく見えるのかもしれない。   半年も経たないうちに僕はスターダストのNo.1になっていた。   僕は出来る限りどんな客ともデートをした。   中にはホテルに誘ってくる客もいた。   光さんやマサキさんには、客と寝るのも仕事のうちだと教えられたが、僕はそれだけはどうしても出来なかった。   僕は好きな女しか抱かない。   だけど、それ以外のことで客が望むことはなるべく応えた。   ホテルには付き合うが絶対に抱かない。   だけどそれ以外のことはしてあげた。   なぜしてくれないのか? 当然客は聞いてくるけど、適当に交わし、甘い言葉を言って優しくしたらそれ以上は求めてこない。
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