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それからというもの,
母のお腹はどんどん膨らみ続け,
醜い位に大きくなった。
父が日本を後にして
既に
6ヶ月が過ぎていた。
今にとはち切れんばかりのお腹は,
父には一言も話していないという
罪悪感と
悲しみでいっぱいになっていた。
明日には父が帰ってくるのを
母は
苦い
けれども
嬉しい気持ちで待っていた。
重たいお腹を持ち上げて,
空港まで迎えに行く。
愛する人が帰ってくる。
父は
オーストラリア便から
フ ロ ア へ と
お り て き た
父「......お..ま....」
母「ごめんなさ...」
父「妊娠!?だよな...?」
母はコクンと頷いた。
父「なんてことを...おろせっ!!」
母は,
父をいったん落ち着かせ,
父のアパートへと移動した。
ひと通り説明すると,
母「そういう..ことなの。」
父「なんであの時言わなかったんだ!!」
『バシッ』
鈍い音が
部屋中に広がった...。
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