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父と母は,
その次の日にお互いの両親に挨拶をしに行った。
妊娠をしてしまって,
更にここまでお腹が大きいとなると,
さすがに両親も反対はしなかった。
翌々日
2人は急ぐ様に戸籍を入れた。
その間も
憎らしく絵梨は成長し続けた。
『ドスッ』
『ドスッ』
中に居た頃
外からの鈍い痛みを覚えた。
母が自らのお腹を殴る音...
泣き声と
心の声を聞いた。
『死ね』
『死ね』
『お前なんか産まれてくるな』
やがて母のお腹は更に成長し,
病院生活へと変わった。
順調過ぎる位に順調だった。
陣痛が始まった。
要らない子
それは変わらない
永遠に...
母がお腹を痛めて産んだ子
看護師「元気な女の子ですよー♪」
母は顔を合わせ無い様にして,
明確に言った。
母「なんで産まれてくるんだよ。」
家族にも見放された子
要らない子。
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