―居場所―

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  毎日 毎日     絵梨は     心の声を聞いた。       あれから6年が過ぎ   絵梨は6歳になる。       小学校に入学した。     入学式のその日 母の“声”をまた聞いた     『義務教育』 『そう義務教育よ仕方無い』     絵梨はその日聞いてしまったんだ。      絵「ママ...私の事嫌いなの?お金の方が大事なの?」   母「当たり前じゃない。あんたなんか要らないわよ。」       耐えなきゃならない。     幼いながら 絵梨は感じた。     今耐えなければ 誰に面倒見てもらえる?       周りの愛に恵まれた子達が とてつもなく幸せに見える。       梨香「絵梨ちゃん遊ぼう♪」   『貴方なんかより私の方が可愛いわよ。』     心が読める     絵「うん。梨香ちゃんの方が可愛いよ。」   梨香「はぁ!?」   『変な子』   『遊んでやーらない』     竜「絵梨ちゃん遊ぼう!」  『こいつ弱そう』     読める 読める     絵梨「いじめないで!!」   竜「何言ってんの!?」  『こいつきもちわりぃ!』     竜ママ「竜ちゃん!いつまで遊んでるの!帰るわよ。」 『あそこん家と関わるとろくな事無いんだから!竜,お願いだから関わらないで!』     嫌だ 読みたく無い!!     絵「そんなに私変?関わりたくないの?」   竜ママ「竜ちゃん!早く行くわよ!!」 『何よこの子!気持ち悪いわね!!』         嫌だ   嫌だ!!     知りたく無い!!   心なんて...       自分だって読みたく無いっっ!!      
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