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ファミレスに入り店内を見回すと、妙に深刻な面持ちで座る二人がいた。それがユカとマコトだった。
二人のただならぬ雰囲気に「よう」と小さく挨拶をし、ユカとマコトの前の席に座った。ほら、これで、おかしな構図のできあがり。
席に着いたはいいが、重い沈黙が三人の上に圧し掛かった。家族連れや、カップル、友達同士などの笑い声で賑わう昼間のファミレスの雰囲気の中で、明らかに三人は浮いていた。
一番奥の窓側のテーブル。暖かい日差しに照らされている。ガラス一枚を挟んで全くの別世界。外には穏やかな街並み。こちらは押し潰されそうな程の重い沈黙。
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