幸福

5/20
前へ
/20ページ
次へ
「……いい天気だな」  重圧に耐えかね、俺は独り言のように呟いた。しかし、二人からは何も返ってこない。 「お待たせいたしました」  ウェイトレスが注文したコーヒーを持ってきた。カチャリ、カチャリとウェイトレスは三人の前にコーヒーを並べる。 「コーヒーで、よかったか?」  マコトがやっと口を開いた。俺は静かに頷き、二人のやりとりを眺めていた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加