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「ミツルに言わないといけないことがある」
マコトが意を決したように話し始めた。ユカの方に目をやると、ユカは涙を浮かべていた。俺の心臓は急速に高鳴った。
「俺、ユカと結婚したいんだ」
ユカは俯いて声を漏らして泣き出した。
プロポーズでうれし泣き?おめでとう。プロポーズなら二人で……ん?ユカ?ユカは俺の恋人だろ?
俺は言葉の意味を理解できなかった。いや、突然の告白に現実を受け入れることができなかったんだろう。受け入れようとすればするほど心臓が締め付けられ苦しくなる。
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