兄弟愛(完)

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「兄ちゃん❗ココ、分からへんねやけど…💧💧」 洸と毅は成長し、高校に入学した。 「…。ココは、この公式を当てはめれば解ける。…‥分かったか?」 「う~ん…💧💧まだ良く分からへんけど、分かった💧💧」 毅はそう言うと、爽やかな笑みを洸に見せた。 「分からへんけど分かったって、どう言う事やねん💧💧はぁっ。もっと詳しく教えたるから、こっち来ぃ💧💧」 洸は呆れながら言うと、毅を机の近くに来る様に促した。 「え⁉ほんまっ⁉」 毅はそう言うと、目を輝かせながら洸に近づいて来た。 洸は、毅のその表情にドキッとした様だった。 洸は今までも、毅の表情にドキッとした時があった。 何故か分からないけど、襲いそうになった時もある。 でもそれは、洸の理性が抑えて、何とかなった…。 「おぅ。ほんまやで。せやから、おいで」 「うんっ‼」 そう言う毅の頭を撫でると、洸はにっこりと笑った。 洸はその時、最初に毅と会った時の事を忘れていた…。 ───俺は、毅を心の底から恨んでた…。 親父から可愛がられ、産みの母親から愛されて育った愛人の子供を…。 「何で同じ高校やのに、分からへんトコがあるんやろ…?」 毅は、ぶぅっと頬を膨らませた。 洸は、毅のその表情を見たからか、毅を押し倒した。 「兄…ちゃん‥?」 毅は、何が起こったのか理解出来ていない様な、驚いた顔をしている。 「兄ちゃんやない…。俺は、洸や…」
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