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毅は、中学時代から、洸が好きなのだと気づき始めたのだが、最初は、頭の良い洸に憧れを抱いているだけだと思っていた…。
しかし、歳を重ねる毎に、その気持ちは憧れではなく、恋愛感情なのだと、毅自身気づき始めたのだ───…。
「何や、毅。もしかして、お前も俺と同じ気持ちやったんか…?」
洸はふふっと嬉しそうに笑いながら言った。
そして、毅を自分の方へと抱き寄せた…。
「兄ちゃ…っ❗////」
露わになっている洸の胸に抱き寄せられ、毅は顔が赤くなっていくのが分かった。
「毅…。今日、オヤジも母さんも帰って来ないんやて…。せやから…」
「……‥。兄ちゃんの心臓、ドキドキいってる…」
毅はふふっと笑いながら言った。
毅は、この時を洸と一緒に過ごせる事が嬉しかった…。
「せやから兄ちゃんやない…。洸…」
洸はそう言うと、毅に優しく口づけた…。
「こ‥ぉ…」
ボソボソとだが、毅が洸の名前を呼んだ事に、少なからず洸は驚いた。
「毅…。今‥」
「洸…。こ、う…‥っく」
毅は、泣きながら洸の名前を呼んだ。
「毅…。めっちゃ好きやで…」
洸は毅の耳元でそう囁くと、毅を抱き上げ、自室へと連れて行った───…。
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