プロローグ

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「(外はどうなってるのかな?)」 そんなことを考えて城の外を覗こうとすると、お母様に止められた。 両親の今考えていることがよく分からない。逃げるのならば城の裏道の方が良いはずなのに、何を思ったのか地下の方へ急いでいる。 「(地下に何かあるのかな?)」 だが、そんな考えも爆音に妨げられ、うまく思考が出来ない。 「(思考する前に逃げなきゃ)」 彼女はそう思い足を両親に合わせ速くした。 今、彼女らが通って来た道は火の手があがり、爆音を響かせながら崩れていく。 思い出と共に。  
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