195人が本棚に入れています
本棚に追加
「嫌です!私一人は嫌です!お父様もお母様も一緒に行きましょう!?」
心の底からの拒否。
一人は嫌だ!
二人と一緒に居たい!、と。
彼女の顔には涙が流れている。
「残念だが…今まで色々実験してみたが、これは一つ、もしくは一人限定でしか動かないシステムなんだ…しかも一回使用すると、一定時間エネルギーを充電しなければならない…」
父親の声には悔しさや悲しみが混じっていた。
追手がもうすぐ来る事を踏まえて言っているのだろう。
「だったら私は行きません!…私はお父様やお母様と一緒に居たいのです…!」
最初のコメントを投稿しよう!