プロローグ

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「嫌です!私一人は嫌です!お父様もお母様も一緒に行きましょう!?」 心の底からの拒否。 一人は嫌だ! 二人と一緒に居たい!、と。 彼女の顔には涙が流れている。 「残念だが…今まで色々実験してみたが、これは一つ、もしくは一人限定でしか動かないシステムなんだ…しかも一回使用すると、一定時間エネルギーを充電しなければならない…」 父親の声には悔しさや悲しみが混じっていた。 追手がもうすぐ来る事を踏まえて言っているのだろう。 「だったら私は行きません!…私はお父様やお母様と一緒に居たいのです…!」  
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