黒い紳士

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小説とかだとここでからすがしゃべったりするのだろうが 俺たちはただ見詰め合っていただけだった。     俺は身動きすら忘れてただからすを見ていた。 からすも、くちを半開きにしたまま、鳴くこともなくこちらをみていた。       暑い日だったので、肌はじりじりと焼かれたが、 ときおり凄く良い風が吹くので気持ちよく、   二人は何時間でもそこに居れる気がした。
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