人生と仕事

1/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

人生と仕事

日本人。人生の中で仕事はとても長い間することになります。なぜなら生きるためには『お金』という世間的に対等な価値を持つ代理交換用財産があるからです。今の社会から離れ、『お金』から離れて暮らすことは不可能です。なぜなら社会から離れるということは個人として孤立した状態であり、他との交流を断っている状況だからです。独りで生きているつもりでも誰もが誰かしらと関係やつながりを持っています。例えばエスカレーターを知らない人がその前に立っているとしましょう。その人は使い方を知りませんでしたが独りで乗ることができました。それはなぜでしょう。答えは乗っている人を見てそれに習わしたからです。その人は独りで乗れた気がしますが、実際に誰も使っていなかったら果たして乗ることができたのでしょうか。自らが力を加えてないのに自動で動いている見たこともない黒いそれに果たして挑めるのでしょうか。人は見えないものや解らないものに不安を抱くものです。その人がまったく得体の知れないものに何も考えずに乗るということは本来有る本能が拒むはずです。しかし今の人々は乗ることが出来ます。なぜなら生きることに必死になる必要が無いからです。本来、人の元を辿れば生きるための食を手に入れることや我が身を守ることに精一杯だったはずです。しかし現代は家もお金もあります。生きていくだけなら買えば全ての事が足りるのです。そこで人は働くのです。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!