病院に運ばれるまで

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首を吊ると、一面白い世界が見えた。 「やっぱり天国も地獄もないんだな。無になるんだ。」 僕はそう思っていた。 一時すると、走馬灯が見えた。 小学・中学・高専…。 昔の記憶が次々と頭をよぎっていく。 不思議なことに、その記憶は楽しかった記憶ばかりで、苦しかった記憶はほとんどなかった。 それからまた、白い世界に戻った。
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