知らせ

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知らせ

車に乗り始めて少したったとき、親の携帯に電話があった。 病院からだった。車を止め、親が看護婦さんと話す。意気揚々と 『おかげさまで息子はすっかりよくなり、今そちらの病院へむかっている最中です。この度はありがとうございました。』『えっ!!??そうなんですか!!??すぐにそちらへ向かいます』 親の血相が変わる。 『おじいちゃんもうあぶないから早く来てくれだって!!』親はあせりながら必死に車を急がせていた。助手席の俺からは親の眼から涙が落ちているように見えた。
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