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今おもえば、何故あんなに無責任な約束をしたのか?
そして、どうして私達はあんなにも無力だったの…?
憤りと後悔の念だけが残る…今でも
Cサンは入所時に肺癌を患っていました。既にステージ4。ターミナルの段階。
とても物静かなおじいさんで、常に穏やかだった。しかし、痛みは強かったハズである。
いつも私達に対して、小さな声で『ありがと』と照れくさそうに云ってくれていたのが印象的だったなぁ😌
しかし彼は、どんどん病魔に犯されていたのです。
ガンがあちこちに転移していたのでした…その頃から彼はしきりに“生まれ育ったトコロをもぉ1度訪れたい”と訴えるようになったのです。
私達はそれを相談員に伝えました!そして相談員達は彼にこんな約束をしたのです💡
『天気の良い日に横○賀へドライブに行きましょう!』と…
その時の彼の目は忘れられません😌たれ目の彼の目が無くなってしまったのでは?!って位に優しく笑っていたのです😃
しかし…いくら晴れても彼の約束は中々果たされません😢そして、毎日のように窓際に立ち『横○賀に帰りたい…』と弱々しく訴えるのです…
身体中が痛いハズなのに、苦痛な表情を浮かべながらベットから起き上がり、窓際へ移動する姿は見るに耐え難い状態でした。
雨の日になると相談員はやって来て<今日は雨だから行けないね!>と彼に話すのです。しかし、晴れの日は彼を訪ねてくる様子は無いのです😒
日に日に衰えて行く彼であったが、窓際から遠くを眺める日々は続いてました。生まれ故郷に行ける事だけを生きる力にしていた様な気がします…
3ヶ月後、彼は永い眠りにつきました😢
約束は果たされぬまま…
なぜこんな残酷な結末になってしまったの⁉
彼の悔しい思いは計り知れない…
ホントのターミナルケアとは⁉
心身の安寧を図るものですよね⁉
彼は…
彼は心身の安寧が図れたとは思えない😔
今でも相談員の無責任な行動に腹が立ちます💢
そして、何も出来なかった私達の無力さにも…
彼は自由の身になり、横○賀へ帰れたのだろうか?
きっと真っ先に向かったんじゃないかなぁ😌⁉
ご冥福をお祈りします。
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