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雪
厚いコートを
着た冬の日
自分のふがいなさを知った冬の日
小さなベンチで
肩を落としていたら
空から降る雪たちが
見えました。
雪はまるで
僕を包んで
寒かった僕の体を暖めていた。
雪の結晶は
とても綺麗で
痛かった僕の心を
癒してくれた。
僕は今まで
自分の事しか
考えなかった事が
アホらしくて
雪は何のために
降り落ちるの?
地に落ちたら最後なのに
降り落ちるの?
雪はまるで
僕に歌って
聞いた事のないメロディーが
胸に刺さった。
雪の雫は
僕にほほ笑んで
満たされた僕の目から
溢れる涙
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