ゲーム説明

5/8
前へ
/41ページ
次へ
「とりあえずあのドアからでましょう」  中井が言う。 そのとおりだ。こんな異様なところに居たくはない。 それに、ここに連れてきた犯人が居るはずだ。 いまがチャンスだろう。 「中井さんの言う通りだ。みんな行こう。」  優一が言った。 「そうだな。こんなところ早くでたい」  直人もそう言った。  鉄の扉に引き込まれて行くように、全員がぞろぞろと扉に近付く。  その瞬間、照明が点灯し、辺りは暗闇から解放された。 全員眩しそうに、光を遮断しようと目を腕で覆い隠す。 「諸君、出るのはまだまだ早い」 「誰だ!」  機械的な声に対し、山島が言う。 その声の主はさっきまで見ていた、二階に居るようだ。 今度は光に慣れたため、覆っていた腕を除けて、その機械的な声をだす者を直視する。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加