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全員の人数よりも、1つ少ない椅子を並べ始めた。
円になるように並べられた椅子は、学校にあるような木で出来た椅子だった。
チェアという名前の意味がこれでわかった。
「準備オーケイだ。これで思い付くゲームは?」
チェアが分かりきった質問をする。
「椅子取りゲーム…」
山島和樹が答える。
「正解だ。諸君には椅子取りゲームをしてもらう。ルールは簡単なことだ。こっちで音楽を流すから、椅子の周りを回ってくれ音楽が止まったら、椅子に座る。まぁこんなことは分かっているだろ。1つ違うのは座れなかったらゲームオーバー、人生の終わりだ。」
全員、口を開かなかった。
「じゃあ始めよう」
間を入れることもなく言った。カセットデッキのカチッというスイッチの音が響いた。
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