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その美奈子の説教を道行く人達が見ていたので、俺は美奈子に言うと顔を赤らめ恥ずかしそうに縮こまった。
「はぁ~」
助かったぁと、言わんばかりの顔で直人がため息をつく。そして俺はポンと直人の肩を叩いた。
「ケンカしたこと言うなよ」
と、次は困った顔で言った。
それに答えるよう優一は
「すまん、すまん」
と言った。
「ねぇ、今日どこ行くの?」
まだ顔を赤らめた美奈子が聞いた。
「少し遠いけど山に行くんだ」
すぐに優一が答える。
「ちょっと、変なことするつもり?」
と疑いの目を向けてきた。優一はすぐさま
「しねぇよ!」
と答える。
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