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あの時と同じ波の音
あの時と同じ潮の風
あの時と同じ砂の浜
あの時と同じ星と月
もう此処に来ないと
もう君を忘れようと
もう砂浜は歩かない
もう面影を消そうと
あれほど誓ったのに
真夜中にあてもなく
車走らせ辿り着いた
君との想いでの場所
がさがさした手の指
ごつごつした背中
そして柔らかい唇
まるで昨日のように
俺の脳裏に浮かぶ
月あかりに照らされた
水面の君の幻影を
ただ見つめている
星の煌めきが静かに
月のあかりが仄かに
キラキラと輝く中
俺の頬を伝う涙を
隠すかのように
潮風が頬をなじる
海鳥の鳴き声が
やけに切なかった
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