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―館の住人―
昨日bishoppには大丈夫だと聞かされたが、やっぱり気にするのが人間だ。knightとポツリ扉の前に立ちつくす。
「おい、行くぞ。」
「ああ。」
気のない返事をする摸苛。
「気にすんな、此処の連中はいかれた奴らばっかりだ。」
昨日のことは何でもないような言い方だ。
「いかれた奴らねぇ。」
「嗚呼、そうだ。」
knightはそう言って扉を開いた。摸苛は昨日と同じkingの隣だった。右隣はbishoppだ。bishoppの目の前には銀髪の縮れ髪の男が。その男の左隣にはknightが座っていてknightの目の前は誰もいない。knightの隣にいるのは長髪の男て髪は茶色だ。最後にその男の目の前に座っているのはbishoppとは違うタイプの女性だ。摸苛は手前にあったものから自分の受け皿に取りモグモグ口を動かした。
「今日の3時、競技場にこい。チェスの試し打ちをする。服装はそのままでいい。全員だ。」
朝食が終わったのは9時過ぎ。部屋に戻ろうかと思ったが、bishoppが残って片づけの手伝いをしていたので摸苛も手伝ってから戻ることにした。
「すいません。」
「別にいんだ。」
摸苛が食器を運んで戻ってきたときだった。
ガチャッ
食堂の扉が開いたのだ。入ってきたのは昨日の男だった。今日も食器片手に、摸苛達をみた。
「片づけですか?」
男はbishoppに声をかける。
「はい。あ、あのknight。」
「はい?なんでしょう。」
「今日の3時過ぎから、競技場で試し打ちをするそうです。」
「なるほど。queenのためですね。」
knightは摸苛をみた。
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