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ブルーの空を
ナンセンスに感じて
みみっちい空を
早いとこ くりぬきたくて
そんな日
卒業式が終わって
早いもので2週間が経って
もう、クラスの誰とも顔を合わせることがなくなった
最近では健とも連絡がつかず。
…無性に
面白くない。
昼過ぎに目覚めて
死んだような目をしながら
のそのそと階段を降りて台所へ向かった
静まり返った空間
家族全員出払っていて、家には自分独りきり
何気なくテーブルを見やると、そこにポツンと1枚のハガキが置いてあった
はぁ?
かもめーる?
…なんでだ
送り主は…?
手に取り裏返すと、そこには見慣れた名前が
「………健?」
なんでわざわざハガキを…?
疑問はどんどん
ひっきりなしに膨らむばかりで
『暖中見舞い申し上げます』
はぁ?
間の抜けた出だしに一瞬、目を疑った。
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