父の死

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蒼子は思った。 このままお父さんと一緒の所へ行きたい! 「お父さん、置いていっちゃやだ!」 今まで泣かなかった蒼子は父の棺にしがみつき、ありったけの涙を流した。 周りには知らない親戚の人ばかりが居て、蒼子は不安でいっぱいだった。 「蒼ちゃん!」 みえおばちゃんが、蒼子を抱き締めた。 「みえおばちゃん!」 蒼子は、すがりつき泣いた。大切なお父さんが居ない…居なくなる… そう思うと、涙は溢れて止まらない。 みえおばちゃんは、蒼子をギュッと抱き締めた。
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