父の死

7/14
前へ
/245ページ
次へ
蒼子の脳裏には、いつも見ていた夢が浮かんだ。 そして蒼子は思った。 「あの人…お母さんだったんだ…」 それは確信に変わって行く。 その時、茶の間では、蒼子の引き取り手の話が、延々と繰り返させる。 確かに、親戚とは行き来はしなかった。父が、蒼子の事を思っての事だったが、皆、それを快く思うものなど、居るはずもない。 血は繋がってても、蒼子には、皆、見知らぬ人… 他人以上の他人…
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

137人が本棚に入れています
本棚に追加