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家までほんの二分位だったから、歌ってるとすぐ着いた。
玄関の戸を開けると
「ただいま!」
蒼子は元気よく言った。
「蒼ちゃん、おかえり!」出迎えたのは、家政婦のおばさんだった。
蒼子は、父と二人暮らしな為、父の帰って来る間は、家政婦のおばさんが、蒼子の話相手だった。
蒼子には、近くに祖父母が居るが、父は、あまり行き来はしなかった。
父は、幼い蒼子に、母親の事を知られたくなかったのである。
知ってしまえば、深く傷付いてしまうから…
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