第2章 小学2年

5/5
前へ
/196ページ
次へ
親は僕に学校に行くようにいった。   毎朝、僕が家を出るのを見届けてから、弟を幼稚園へ連れて行っていた。   僕は、あの頃、おじいちゃんからもらった、デジタル腕時計をつけて、隠れた場所で母さんを見て、行った後に家に戻る。   そして、ゲームボーイを持ち出して、近くの公園の大きなタイヤの中でずっと過ごす。そんな毎日を送っていたが、さすがに親にバレた。   俺は事情を説明したが、母さんも父さんも 「裕太が悪い」 と言って、俺を叱り続けた。  
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加