電柱の真下から

ヒトリ

とりあえず落ち着かないとと思いリビングの白いソファに腰掛ける

「ふぅ……」

…そう！！
アレはただの私の勘違いだったんだきっと！

そう思い込ませようとしていたらガチャリとドアを開ける音がした

「智～お母さん、今日同窓会だからテーブルの上にあるごはん食べててね！」

「はぁい。あ、お父さんも行くの？」

私のお母さんとお父さんは同級生だ。
高校生の時に付き合って結婚した。

そう、早く寝なさいよ！と言葉を残してお母さんは行ってしまった

シン…と静粛が訪れる今家には私1人だ。

今でこそ思う！
兄弟いればどれだけ良かったか…。

私の頭の中ではさっきのことがぐるぐると回っていた。