おばあちゃんごめんなさい

3/4
前へ
/5ページ
次へ
それから僕は職員室に呼び出され、その後、親と共にその子の家に謝りにいきました。 ボロボロになった帽子を握りしめ僕はその子に頭を下げました。 帰りに家の近くのラーメン屋でラーメンを食べました。 その店は僕の帽子と同じようにボロボロでした。 あくる日から僕は学校で避けられるようになりました。 もともと喋るのは好きじゃないので苦にはなりませんでした。 こちらから喋りかける事もなく喋りかけられる事もなく、僕は空気のような存在になりました。 関わらなければ嫌な思いもしなくてすむ。 その時、僕はそう思っていました。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

140人が本棚に入れています
本棚に追加