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けれども、実際に『時間が長い』とか『時間が短い』とかを感じるのはある部屋でだけである。
この部屋をsolitude room、略してstという。
今の制度では、家にこの部屋を家族の人数分設けるのが義務となっている。
『完全に一人になれる場所』
それがstである。
ここでは、プライバシーを完全に守り、絶対に孤独でいられる場所である。
大体の場合この部屋が自分の部屋の場合が多い。
普通、このstは決まった時間にしか使えないが、Timeを多く持つと、stを使う時間を操る事ができるようになる。
この時代、いかにこのstを有効に使うかによって、人生の幸福が決まると言っても、過言では無い。
よって、st以外では体感する時間も実際の流れる時間も皆同じなのだ。
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