主従

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「紅音ー!!たーすーけーてぇ(泣)」 窓から身を乗り出して辺りを見回すと、すぐ下の屋根の縁に、長久はぶら下がっていた。 ここは天守閣の四階。 腕を震わせながら耐え忍ぶ主。 「なぁにやってんですか、そんなとこで!!」 「…いいから…引き上げてくれっ」 こうして長久はまたもや命を救われた。 多少情けない形ではあるが。
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