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ドン!!ドン!!
突然、クリスが滞在中のホテルのドアを凄い勢いで、叩く者がいた。ホテルの従業員にしては乱暴過ぎる。
「!?…なんだ?」
クリスは警戒し、近くにあった、椅子に手を掛けた。音の回数から考えて明らかに、二人だった。
暫くすると、音は止んだが、クリスは、動こうとしなかった。それは、ドアの向こう側でまだかすかに音がしていたからだった。
また、違う、大きな音が聞こえてきた。
ウィィー…ギギギギ…
という音が聞こえた。クリスは、途端に勝ち目が無い事を悟った。
相手はチェーンソーを持っているのである。
逃げるしかなかった。
クリスは、急いで、体制を整えた。…遂にチェーンソーの刃先が見えてきた。
クリスはとっさに、入り口から離れた。
その瞬間ドアが完全に崩れた。入って来た奴らは、二人とも、二メートルを優に越えていた。一人はチェーンソーを振り回していた。その顔と体は皮膚がただれていた。
もう一人は、大きなハンマーを持っていた。その男は、両目をくりぬかれ、体全体には無数の傷があった
クリスは、恐怖に震えながらも、全力で走った。
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